
2012年、オリヴィエ・アサイヤスを代父とし、ボルドーで初めての国際映画祭として始まったボルドー国際インディペンデント映画祭。国内外の若手インディペンデント監督を積極的に紹介するだけでなく、音楽を取り入れることで、多くの若い観客を魅了しています。
寒梅館では、日本で未だ紹介されていない、若手フランス映画監督の作品を紹介するとともに、昨年本祭にてグランプリを獲得したベルトラン・マンディコ監督をお迎えし、トークを開催します。
ベルトラン・マンディコ監督を迎えて
11月20日(火)@同志社大学寒梅館クローバーホール
17:00 開場
17:30 上映『ワイルド・ボーイズ』
19:20 終了/休憩
19:30 上映『アポカリプス・アフター』
*上映後トーク
ゲスト:ベルトラン・マンディコ監督、廣瀬純氏(映画批評/司会進行・通訳)
(20:45 終了予定)
料金(入替なし)
一般1500円、Hardience会員・学生1200円
*同志社大学学生・教職員(同志社内諸学校含む)無料
ボルドー国際インディペンデント映画祭をめぐって
11月22日(木) @同志社大学寒梅館ハーディーホール
16:45 開場
17:15 上映『ヴァンサンには鱗がない』
18:33 入替
19:00 上映『セックス・アンド・ザ・フェスティバル』
20:15 終了
料金(各回入替制/1プログラム)
一般1300円、Hardience会員・学生1000円
*同志社大学学生・教職員(同志社内諸学校含む)無料
上映作品
ワイルド・ボーイズ Les Garcons Sauvages
*2017年ボルドー国際インディペンデント映画祭長編部門グランプリ受賞
2017年/フランス/110分/カラー&モノクロ/R12+
監督
ベルトラン・マンディコ
出演
- ヴィマラ・ポンス
- ポリーヌ・ロリラール
- エリナ・レーヴェンソン
良家出身の5人の少年が、ある日、解放的な気分に魔が指して、卑劣な罪を犯してしまう。罪を償うため謎の船長に預けられた少年たちは、過酷な航海の旅へと連行される。そこで密かに反乱を企てる5人だが、ある無人島に座礁すると、そこには快楽を与えてくれる幻想的な植物が生い茂り、いつの間にか欲望に溺れていく。すると、少年たちの身体は次第に変異していき、ゆるやかにジェンダーの境界線が溶けていく…。デジタルトリックに一切頼らない、驚くべき造形の美しさも見所のひとつ。
「ベルトラン・マンディコの映画はどのジャンルにも属さない。彼は、20歳から独自のジャンルを忍耐強く構築してきたのだ。マンディコの映画における幻想的なるものは自然の中に存在している。彼がカメラを置くのは、草木が繁茂し、官能的で突然変異する場所だ」
ステファン・デュ・メスニルド―(映画批評家、カイエ・デュ・シネマ誌同人)
アポカリプス・アフター ULTRA PULPE
2017年/フランス/37分/カラー
監督・脚本
ベルトラン・マンディコ
出演
- ローラ・クレトン
- ポーリーヌ・ジャガード
- エリナ・レーヴェンソン
見捨てられた海辺のリゾート。時代の終焉を描いたファンタジー映画の撮影が終了した。映画撮影のクルーである二人の女性―女優のアポカリプス(黙示録)と監督のジョイ(喜び)の関係も終わろうとしていた。アポカリプスとの最後の親密な時間を過ごすため、年上のジョイは、日没にまつわる5つの物語を朗読する。歳を取りたくない女性たちの物語、5つの空想科学、俗悪、屍姦趣味と詩的表現に関する冒険談―。
5つのシーンはファンタジー映画のメイキングを通して、一つの時代の終わりを表現している。
ヴァンサンには鱗がない Vincent n’a pas d’ecailles
2014年/フランス/78分/カラー/デジタル
監督
トマ・サルヴァドール
出演
- トマ・サルヴァドール
- ヴィマラ・ポンス
- ユセフ・ハジディ
ヴァンサンはスーパーパワーの持ち主だ。その能力とは彼が水に触れると肉体の力と思考力が超人的に増大するものだった。この自分の能力を存分に発揮するため、また喧騒を離れて穏やかに暮らすため、湖と川が豊かで静かな土地へと住み着いたヴァンサン。その地で偶然出会ったリュシーと恋に落ち…。監督自身が「スーパーマン」を演じるファンタスティック・ラブストーリー。第3回ボルドー国際映画祭グランプリ作品。
セックス・アンド・ザ・フェスティバル Les Coquillettes
2012年/フランス/75分/カラー
監督
ソフィー・ルトゥルヌール
出演
- カミーユ・ジュノー
- キャロル・ル・パージュ
- ソフィー・ルトゥルヌール
- ルイ・ガレル
映画業界って言ったって、いつもいつもスターの登場するレッド・カーペットとかプティ・フールの並ぶパーティーのようにグラムールってわけじゃない。毎日の平凡なショートパスタみたいなものなのだ!恋に悩む不器用な愛すべき三人娘がスイスの映画祭に向かう。ミーハーなソフィーは、この映画祭でただ一人の有名俳優に夢中で、ロマンティックなカミーユは不可能な恋物語を夢見ている。一方、実用的なキャロルはただ“男と寝たい”だけ…。第1回ボルドー国際映画祭ノミネート作品。
主催・協力
主催
- 同志社大学今出川校地学生支援課
- ヴュッター公園
協力
- アンスティチュ・フランセ日本
- 広島国際映画祭
- ecce film