京都建築映像祭2021@京都文化博物館〜作品解説

京都建築映像祭2021@京都文化博物館〜作品解説

11月27日(土)

13:30
◉Aプロ マラパルテ邸

『軽蔑』Le mepris

1963年/フランス=イタリア=アメリカ/102分/デジタル
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ブリジット・バルドー、ミシェル・ピコリ、ジャック・パランス、フリッツ・ラング

カプリ島にてフリッツ・ラングの監督する大作映画『オデュッセイア』の撮影が行われている。ポールは脚本の手直しを命じられ、カプリ島にあるプロコシュの別荘、マラパルテ邸に妻カミーユとともに招かれる。ふたりの間に漂う倦怠感は、やがて夫婦関係の破綻を導き、思いがけない悲劇を生む…。

 

16:30
◉Bプロ  西沢立衛

Tokyo Ride 日本初上映

2020年/フランス/90分/デジタル *日本語字幕なし/オリジナル言語:英語
監督:イラ・ベカ+ルイーズ・ルモワンヌ
出演:西沢立衛、妹島和世

建築家 西沢立衛と共に彼が愛する場所、影響を与えた建物、そして彼自身のプロジェクトを一緒に巡るロードムーヴィー。監督のイラ・ベカとルイーズ・ルモワンヌは、現代建築と都市環境を巡って新しい語り口を探る映像作家。2018年ヴィラ九条山レジデンスとして日本滞在中に作成した本作を、今回初上映。



11月28日(日)

13:00
◉Cプロ ミース・ファン・デル・ローエの光と陰

『ミース・オン・シーン』MIES ON SCENE

2018年/スペイン/58分/デジタル
監督:ペップ・マルティン、シャビ・カンプレシオス
出演:ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ、フリッツ・ノイマイヤー、エドゥアルド・メンドーサ、バリー・バーグドール、オリオル・ボイーガス

ミース・ファン・デル・ローエの代表作であり、建築史を永遠に変えたともいわれるバルセロナ・パビリオン。1929年に建設され1年も満たずに解体、そして1986年に復元されたパビリオンは、いまだ謎と神話に包まれている。当時の記録や建築家などの証言で考察するドキュメンタリー。

 

『中立性のフィールド』日本初上映
Fields of Neutrality (The Last Interview with Ludwig Mies Van Der Rohe)

2019年/ドイツ/32分/デジタル
監督:ダニ・ガル
出演:ミーガン・ゲイ ヴァルター・ゴンターマン

バウハウス100周年に際し、建築家ミース・ファン・デル・ローエが晩年にテレビ番組に出演した体裁で作られたモキュメンタリー。話題の中心は最後の校長としてバウハウス閉校に至った経緯であり、芸術家がナチスや共産主義者との確執において政治的に中立のポジションを取る意味とそのモラルの問題である(渋谷哲也)。

【レクチャー】
渋谷哲也(しぶたにてつやTetsuya SHIBUTANI)
ドイツ映画研究、日本大学文理学部教授

 

16:30
◉Dプロ 建築的映画

『ヴァンダの部屋』No Quarto da Vanda

2000年/ポルトガル=ドイツ=フランス/180分/35mm
監督・脚本・撮影:ペドロ・コスタ
出演:ヴァンダ・ドゥアルテ、ジタ・ドゥアルテ、レナ・ドゥアルテ

ポルトガルの移民街に住む一人の女性の部屋を中心に、再開発のために取り壊されようとしているスラム街に暮らす人々の日常を赤裸々に捉えた衝撃のドキュメンタリー。過酷にして絶望的な状況を、無駄な動きを排した絵画のような美しい映像で綴っていく。


 

料金・チケット

1プログラム;
一般1700円、学生1200円、京都文化博物館友の会会員・障がい者1000円(当日のみ)
全プログラム通し券5000円(PEATIXのみ/30枚限定)

チケットのご購入はこちら(PEATIX)

*相互割各200円引
*27日開場時より全プログラムの当日券を販売

注意事項
・シアター内ではマスクは必ずご着用ください。
・なるべく席を空けてご着席ください。
・その他、こちらの注意事項を事前に必ずご確認ください。
 https://www.bunpaku.or.jp/topics/28188/